「地味ハロウィン」とは?ゆるくて手軽でおもしろい!仮装を楽しもう
「地味ハロウィン」という言葉を聞いたことがありますか?
ハロウィンと言うと、華やかな仮装に身を包み盛り上がる派手なイベントというイメージを持っている方は少なくないでしょう。
しかし、ハロウィンは派手なばかりではありません!
地味ハロウィンは毎年人気が高まっているハロウィンの楽しみ方の1つです。
とてもユニークでクスッと笑える、そんな地味ハロウィンの世界をのぞいてみませんか?
目次
地味ハロウィンとは?
そもそも地味ハロウィンとはどのようなものなのでしょうか。地味ハロウィンは、日常にある身近な人物や些細な瞬間を仮装する、というものです。
例えば街でよく見かけるような人、日常でよく遭遇するような瞬間、そういった何気ないものをモチーフにします。
よくイメージされるようなハロウィンの派手な仮葬に対し、日常の一部分を切り取った仮装はある意味「地味」。
それゆえ、地味ハロウィンと呼ばれています。
もともとはポータルサイト「デイリーポータルZ」が「地味な仮装のハロウィンパーティー」として2014年から始めたものです。
現在は毎年多くの人が地味ハロウィンに参加し、また大勢のファンが地味ハロウィンのネタを楽しんでいます。
地味ハロウィンの魅力
大きな人気を集める地味ハロウィン。そんな地味ハロウィンにはどのような魅力があるのでしょうか?
手軽に仮装が楽しめる
ハロウィンの仮装のために、時間や手間やお金をかけて凝った衣装や小物を用意する方も少なくありません。
しかし、中には「仮装にそこまで気合を入れるのは難しい!でもハロウィンらしく仮装を楽しみたい」と考える方もいるのではないでしょうか。
地味ハロウィンの仮装の準備はとにかく簡単。ほぼ普段着に小物をプラスするだけという仮装もあるので、大掛かりな準備はしなくてOKです。
これなら仕事が忙しい場合や衣装・小物の準備に手間をかけられない場合でも、手軽にハロウィンの仮装を楽しむことができますよね。
また、髪型もメイクも普段のやり方そのままで大丈夫なので、失敗するリスクも低くて済みます。ゆるく仮装を楽しめることが、地味ハロウィンの醍醐味であり大きな魅力です。
何気ない仮装がくすっと笑える
地味ハロウィンは日常の中で見かけるようなちょっとした人物や瞬間を仮装としてあらわしたもの。
その身近さから、目にしたときに「あるある」という共感とともに、思わずくすっと笑ってしまうようなユニークさが魅力でもあります。
自分が参加するのはもちろん、ほかの人の独創的な仮装を存分に楽しめるのも地味ハロウィン。
「なぜそこに着目したのか」「まさかそれを仮装すると思わなかった」というような、斬新かつ個性あふれる仮装の数々を堪能しましょう。
仮装初心者でもチャレンジしやすい
日常の中に溢れている「こんな人いるよね」を仮装にする地味ハロウィンは、特に凝った衣装や小道具を用意せずとも楽しめます。
そのため、今まで仮装をしたことがない仮装初心者でも気軽にチャレンジできる点も大きな魅力です。
また、「発想のおもしろさ」を楽しむところもあるので、仮装の完成度が高くなければならないと考える必要はないでしょう。
肩肘を張らず、マイペースに楽しめばOKです。
地味ハロウィンの具体例 傑作集まとめ
地味ハロウィンがどのようなものかはわかったものの、具体的にどのような仮装が地味ハロウィンなの?と思う方もいるでしょう。
そこでここでは、実際に地味ハロウィン会場で注目を集めた仮装をご紹介します。地味ハロウィンの傾向を掴む参考としてください。
頼んでないのに友達の分まで紙ナプキン取ってきてくれる女
迷ったら友達の分もそれが優しさ。
でも紙ナプキンなんてホントはいらない人もなかには。「ま、まあ有難う」そんな心の声が聞こえてきそうなシュールな場面。
持ってきてくれる女の子が性格が良さそうなところもポイント。
インク漏れしてる人
よく使うペンをワイシャツの胸ポケットに差し込む人は少なくありません。
ペンはたまにペン先からインク漏れを起こすことがありますが、胸ポケットに差し込んだままペンがインク漏れを起こしている状態を仮装したのがこちらです。
あまりにもさりげなさ過ぎてよく見ないとわからないかもしれませんが、この地味さこそが地味ハロウィンのおもしろみの1つと言えます。
化粧品だけ買うつもりだった人
ドラッグストアに入って化粧品だけ買おう、そう思っていたはずだったのにいろいろな商品を見ているうちについつい化粧品以外の物まで手に…そんな誰にでも経験のあるシーンを具体化したのがこの地味ハロウィンです。
ドラッグストアでは特売のお菓子をよく見かけますが、小脇にパターサブレの箱を何箱も抱えているところがなんともリアルです。
アキバを探している観光客
外国人の参加者で注目を集めた仮装がこれ。
オタク文化の中心地である秋葉原に行くため、ガイドを見ながらさまよっている外国人観光客です。
海外でも絶大な人気を誇る日本アニメ「セーラームーン」のコスプレに身を包んでいることも大きな特徴。恐らく東京に住んでいる人ならこういった外国人観光客を1度や2度は見たことがあるでしょう。
このまま街に出てもきっと仮装だと分かりません。
何かの親善大使
さまざまなものをPRする親善大使、そのいで立ちは上品なジャケットにワンピースと、何故か皆同じようなコーディネートになっています。
そこにタスキを掛ければもう立派に何かの親善大使です。「ニュースでよく見るよね」と皆が頷けるところが素晴らしいですね。
名探偵コナンに出てくる人
名探偵コナンの仮装は普通のコスプレなのではと思う方もいるかもしれません。しかしそこは地味ハロウィン。
ここで仮装されたのは特定のキャラではなく、あくまで「名探偵コナンにはこういう人がよく出てくるよね」というもの。
コナンでは事件に関わる人物は初登場時、名前と年齢及び簡単なプロフィールを示したコメントボックスみたいなものが出てきますよね。
この仮装では架空の登場人物が架空のコメントボックスを付けています。
鑑定団で自信満々だったのに外した人
根強い人気を誇るご長寿番組「なんでも!鑑定団」。
さまざまなお宝をプロが鑑定するという内容で、お宝の所有者は評価額が発表される前に本人評価額として自分が考える価格をフリップに書き示します。
本人評価額を超えるお宝もありますが、中には評価額を大きく下回る場合も。貴重なお宝と思っていた品が実はほとんど価値のない物だった、そんな少し切ないシーンを切り取った地味ハロウィンです。
バーベキューに来た手伝う気のない女
大勢で集まり行う楽しいバーベキュー。
火の管理をしたり食材を焼いたり、さまざまな役割があるため、皆なんとなく「私がやるよ」などと率先して手伝いをするものです。
しかし、参加者の中には全く手伝う気がなく、ただ自分は完成した料理を食べたりお酒を飲んだり、楽しむことだけに徹するような人もいます。
このような手伝う気0の女性を表した地味ハロウィンです。日傘やワンピースなど、おおよそアウトドアに似つかわしくないようないで立ちもリアルに再現されています。
昼ごはんにカレーうどんを食った人
カレーうどんを食べるとき、服にうどんの汁が飛ぶことがあります。
汁がカレー色なので、服の色によっては汁の飛んだ跡がとても目立ちます。特に白いTシャツなどは最悪です。
そんな日常で誰しもが経験しているであろう場面を切り取ったこの仮装。まさに地味ハロウィンの真骨頂と言えるでしょう。
地味ハロウィンの楽しみ方
地味ハロウィンを考案したデイリーポータルZ主催のイベントが例年開催されています。特筆すべきは「派手な仮装は禁止」という点です。
よく連想されるようなカラフルで人目でハロウィン!とわかるような華やかな仮装はできません。あくまで、地味ハロウィンのためのイベントなのです。
ただし、地味さにかけてはどこまで地味でもOK!「仮装している人が説明しないとわからない」レベルの地味さでも許容範囲内のようです。
会場ではさまざまな地味ハロウィンに身を包んだ何百人の参加者が、所せましと自慢の地味な仮装を披露し合います。
2019年は会場からの生中継やテレビ放送なども行われました。
なお、デイリーポータルZ主催の東京会場のほか、全国各地で地味ハロウィンイベントが行われ、盛り上がりは日本中に広がっています。
参加してみたい場合は、ぜひ次回のイベント情報をチェックしてみてはいかがでしょうか。
地味ハロウィンはこんな人におすすめ
地味ハロウィンは誰でも楽しめますが、特に相性の良い人ならきっとイベントをより満喫できるでしょう。地味ハロウィンはこんな人におすすめです。
ゆるくのんびりハロウィンの仮装をしたい人
地味ハロウィンをおすすめしたいのは、ゆるくハロウィンを楽しみたい方。
先に触れましたが、地味ハロウィンは準備に特別気合を入れなくても、時間やお金をかけなくても十分楽しめます。誰でも手軽に挑戦できるハードルの低さもポイントです。
準備にたっぷり労力をかけなければハロウィンを楽しめない、なんてことはありません。
ユニークな仮装を楽しみたい人
また、地味ハロウィンは一般的なハロウィンの仮装とはまた異なる趣があるので、一風変わったハロウィンをしたい方にもぴったりでしょう。
参加者同士気軽に交流したい人
なお、ほかの仮装参加者と気軽に交流したいという方にも地味ハロウィンはおすすめです。気合の入った仮装だとなんとなく話しかけづらい…と思うこともあるでしょう。
しかし、地味ハロウィンの会場に気合の入った仮装は存在しません。地味にゆるくが地味ハロウィンのルールです。
このような雰囲気のイベントなら、シャイな人でも声を掛けやすいはず。1人での参加者も大勢いるので、ぼっち参加を気にする必要がないこともポイントです。
まとめ
地味さを突き詰めながらゆるく楽しむ地味ハロウィン。
忙しい現代だからこそ、手軽に準備して気軽に仮装できる地味ハロウィンで、笑いあふれる和みのハロウィンを過ごすのもおすすめです。
あなたならではのリアルで何気ない仮装で、地味ハロウィンデビューしてみては?